台子点前について2017.09.28 23:33図書館で『お茶のおけいこ37 裏千家 台子・長板の点前』を借りてきた。点前手順や解説が分かりやすくて良い。手順だけ知っていれば良いわけではないので、台子について知ったことをまとめてみたい。台子は、鎌倉時代の僧、南浦紹明が宋から皆具一式を持ち帰ったことが始まりで、祟福寺を経て大徳寺...
家にあるものを道具に見立てて2017.09.28 04:56花瓶を杓立に、菜箸を火箸に見立てて練習をする。稽古の段階が進むにつれて見立てる道具が増えて、様々な種類の棚を見立てるのは大変だが、背もたれのない折り畳み式の丸椅子は丸卓になるし、更好棚にしたければその上に書類立てや鍋置きラックのような台所用品を重ねて代用できる。また、部屋のどこか...
守破離2017.09.27 14:31規矩作法守りつくして破るとも離るゝとても本を忘るな利休道歌茶道、華道、能、歌舞伎、武道、どれも形から入ることが大事で、型をしっかり身につけなければ先に進んでも自分を表現することはできない。守って、破っても、離れても、本(もととなるもの)を忘れてはならない。どんな分野でも基本が大事...
秋のお菓子2017.09.26 07:29今日のおやつは秋にちなんだお菓子を4種。私は月見うさぎとむらさめをいただいた。家でねりきりなどを食べるときも黒文字を使って美しく食べる練習をする。丸い形のもは三等分になるように、四角い形のものは四等分になるように、はじめから全部切ってしまわずにひと口分ずつ切っていただく。下の松茸...
『茶の湯の銘 季節のことば』2017.09.25 12:28季節の言葉に疎くてはお茶はやっていけないので、淡交社の『茶の湯の銘 季節のことば』を購入して、秋の章から読んでいる。秋は成熟した豊かな季節ということもあり、他の季節よりも言葉が多い。月の異称「嫦娥(こうが/じょうが)」という言葉をはじめて知った。「中国古代の伝説上の人物」で月に住...
台子薄茶点前風炉 (竹台子)2017.09.24 12:37昨日の稽古では入子点の次に台子薄茶点前を習った。夢の台子!先生が台子は宇宙だと説明してくださった。台子は陰陽五行を表していて、天板は天、地板は地、4本の柱は方角と四季を意味し、棚の中の道具がそれぞれ五元素(木火土金水)を表している。私の目の前に宇宙が広がり、私自身もその一部である...
老松割蓋茶器と一閑人2017.09.21 07:47掛物 掬水月在手 水を掬すれば月手に在り花入 奈良焼花 萩と矢筈芒花入は奈良絵ということまでは覚えていたが、銘を忘れてしまった。香合も飾ってあったのに先生に尋ねそびれた。棗...
秋桜の小径2017.09.18 09:24遠くにいる祖母に鶴屋吉信の秋桜の小径を送った。介護ベットでの生活が続く祖母に、少しでもきれいな景色を見てもらおうと思ってのことだったが、予想以上に喜ばれたようだ。昨日父から連絡があって、まさか私が鶴屋吉信の羊羹を送るとは思わなかったと言っていた。父によると、祖母が茶道教授をしてい...
井上靖 『本覚坊遺文』2017.09.13 12:43千利休(千宗易)が豊臣秀吉の命令により自刃した後に、茶湯者たちがあの死はなんだったのかとあれこれ語り合い、謎を追求していく物語。実在したと言われる千利休の弟子に当たる本覚坊が追想し、日記のような形式でこちらに語りかけてくる。「本覚坊遺文」は実際に残されているわけではなく、井上靖が...
逸翁美術館 『茶の湯道具始』2017.09.12 12:51150点の茶道具がずらりと並ぶ本展は、茶事の流れを追体験するような構成で始まり、最後は茶室が再現されて終わる。説明文も詳しく書かれていて茶道や茶道具に詳しくなくても満足できる内容だ。テーマは5つに分かれている。①寄付〜炭手前の道具②濃茶席の道具③薄茶席の道具④懐石の道具⑤茶室室礼...