掛物 掬水月在手 水を掬すれば月手に在り
花入 奈良焼
花 萩と矢筈芒
花入は奈良絵ということまでは覚えていたが、銘を忘れてしまった。香合も飾ってあったのに先生に尋ねそびれた。棗の独楽に似ていたように思う。
「掬水月在手」
遠くの月に触れることはできないけれど、手で掬った水に月が写っている。まるで自分の手の中に月があるようだ。考え方次第でどんなこともできるということだろう。
5回目の稽古では棚の薄茶点前(風炉)を2度した。拝見の問答では茶杓の銘を自分で考えないといけなくて、これがなかなか思いつかない上に知識も乏しいので難しい。床の間に飾られているものと被らないように気をつけながら季節の言葉を覚えたい。
更好棚
飾り付けの際、薄器は中棚の真ん中に置く。飾り残しでは、茶杓の合を上に向けて中棚に置く。棚の縁に対して合は3分の1、柄は4分の1の位置に(斜め)。薄器は天板に置く。
4本足の棚の場合、水次には薬缶を使う。水指を畳に下ろし、水を注いで地板に戻す。薬缶の注ぎ口の蓋は茶巾で開閉する。
老松割蓋茶器
袱紗を捌いた後左手で薄器を半月に持ち、右手の袱紗を握り込んだまま右親指と人差し指で左掌に乗せ、「リ」の文字を書くように蓋を清める。また右親指と人差し指で右側を持ち、左手で半月に持って置く。
抹茶を掬うときは左手親指で左側の蓋を押さえ、右手の指を揃えて右側の蓋を開く。
拝見に出すときは、蓋を「リ」の字に清め、蓋を開けて袱紗で右側の渡し(縁)を手前に向かって一拭きし、蓋を閉じて袱紗を置き2度回す。
一閑人(蓋置)
建水の中では人形の顔はこちら側を向いている。建水の上に乗っている柄杓の柄を持ち上げて一閑人を取り出したら、左掌に乗せて人形が右横に倒れるよに向ける。つまり、火の方に倒す。棚に飾るときは人形が井戸を覗いている形に戻す。
次回からは濃茶点前を始めることになり、仕覆の緒の結び方、仕覆の脱がせ方、四方捌きの割稽古をつけてもらった。濃茶点前は初めてで、濃茶を練ったこともない。棚点前までは以前の経験を多少生かすことができたが、濃茶点前は未知の領域になるのでしっかり精進しなければいけない。うまいと褒められるうちは全く大したことはなく、しんと静まり返った茶室に心地よい沈黙が流れるようなそんなお茶を点てられる人物になりたい。
千利休屋敷跡
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