守破離2017.09.27 14:31規矩作法守りつくして破るとも離るゝとても本を忘るな利休道歌茶道、華道、能、歌舞伎、武道、どれも形から入ることが大事で、型をしっかり身につけなければ先に進んでも自分を表現することはできない。守って、破っても、離れても、本(もととなるもの)を忘れてはならない。どんな分野でも基本が大事...
老古錐2017.08.12 04:51古錐とは先が丸くなった錐のことで、経験豊かな老僧のことを老古錐という。「老僧には、若い修行僧が持つような鋭さこそありませんが、そのかわり何ともいえない枯れきった味があります」有馬頼底の『必携茶席の禅語ハンドブック(山里出版)』「枯れきった味」という褒め言葉をいつか私も持てたらいい...
祖母の信条2017.08.09 17:50私の祖母は介護ベッドでの生活を余儀なくされている。今は私のこともあまり良く分かっていない。この和紙に書かれた利休道歌は、10年前に祖母の茶室に入った時に私が撮ったものだ。点前座の正面少し上に画鋲で留められ、素っ気なく飾られている。「茶はさびて心はあつくもてなせよ 道具はいつも有合...
茶の湯とは心に伝え目に伝え耳に伝えて一筆もなし2017.08.09 14:04千利休の孫、宗旦の言葉に「茶の湯とは心に伝え目に伝え耳に伝えて一筆もなし」というものがある。手順が載った本を見て覚えるのではなく、先生から直接習い、人の点前を見て学ぶ。茶道の稽古は常にOJT(on-the-job training) であり、見よう見まねでどんどん吸収して自分のも...
至誠2017.08.04 14:55辞書を引くと、「至誠」とは「きわめて誠実なこと」とある。大阪市福島区に聖天さんの愛称で親しまれている如意山了徳院がある。ここの東屋に「至誠」の文字が掲げられていて、長らくなんと読むの分からずそのままにしていたが、先日久しぶりに訪れた際に住職に尋ねたところ親切に教えてくれた。崩し字...