堺市のさかい利晶の杜には妙喜庵の待庵(国宝)を復元したSacay 待庵がある。希望すれば中に入って説明を受けることもできるので、次回はお得な「さかい待庵特別観覧セット(茶室見学・展示観覧・立礼呈茶)」で隅々まで満喫したい。
5月にNHKで放送された『究極のおもてなし~天下を動かした一服の茶~』を見ていて感慨深い気持ちになった。妙喜庵の待庵は山崎の合戦の後に、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の命令によって千利休が作った茶室と伝えられているが、もともとは宝積寺(宝寺)の阿弥陀堂の中に仮設として作られたそうだ。仮設というのは「一時点のために全てを注ぐ」ことであり、誰かのために何かのために急いで作ることは人を思いやる気持ちの表れなのだと気づいた。仮のものというのはいつかはなくなる存在ではあるけれども、決していい加減なものではない。
大山崎町歴史資料館には待庵の原寸大の模型がある。本物の待庵にもいつか必ず行ってみたい。
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