貫入がなくつるんとした肌に、細い雲と浮遊するような鶴たが詩的に見える。
紙筒(しとう)とは巻紙のようなものを入れるためのものだろうか。展示品には筆筒もあったので文房具のひとつと思われる。
篆字はふんわりとしてやさい書体だなぁ。「満懐都是春、莫使空対月 」とはどういう意味か。篆書体変換サイトで文字を入れてみると面白い。
この美術館の目玉のひとつといえば、この「木葉天目茶碗」が本当に素晴らしい。黒に桑の枯葉が良く映える。おまじないの「くわばら、くわばら」と関係があるのだろうか。
斑紋が美しい国宝「油滴天目茶碗」は、豊臣秀次が所持していたと言われている。京都国立博物館で10月3日より開催される『特別展 国宝』で展示される。
模様のない素文青磁もすっきりして好きだが、この鉄斑の入った青磁はひときわ目を惹く。口の部分にきれいに3つの鉄斑が並んで見事だ。
こちらは重要文化財の「青磁鳳凰耳花生」。他には五島美術館の「青磁鳳凰耳花生」も重要文化財に指定されており、和泉市久保惣記念美術館の「青磁鳳凰耳花生 銘 万声」は国宝として有名だ。万声とは後西天皇がその美しさを称えてつけたそうだ。こちらも上記の「油滴天目茶碗」同様『特別展覧会 国宝』で展示される。
②につづく。
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